「Amazonから無料で紙の本出版 」
紙の本の出版にこだわる人には朗報です。
日本のAmazon(マーケットプレイスはamazon.co.jp)から、わりと容易に「紙の本(紙書籍)」が出せるようになりました。
もちろん、(かなりの有名人でもないかぎり)出版しただけでは売れないですが、それはさておき、いまや電子書籍だけでなく紙書籍についても、
(知識や物語や絵など)本にしたいアイディアと意欲さえあれば、名実ともに「本が出せる時代」になりました。しかも、あのAmazonからです。
ちなみに、「Amazonのオンデマンド出版」は、注文があるごとに、Amazon(amazon.co.jp)が印刷・製本・発送をおこなう
とともに、上記の印刷コストを差し引いた額が、収益として、事前に登録した銀行口座に振り込まれる仕組みになっています。
ということで、Amazonのこの出版サービスの場合、ロイヤリティからコストが天引きされるため、初期投資なしで「ペーパーバック・タイプの
紙書籍」を出版できることになります。
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「Amazon(amazon.co.jp)でのペーパーバック出版の費用」
1:黒インク
(1)24~108ページ (1冊当たり製作費は400円)
・印刷コスト:1冊当たり固定費400円のみ
・最低価格667円。
(例)1冊当たり収益が約300円として希望小売価格1,100円(税込)
(2)110~828ページ(1冊当たり製作費はページ数に依存)
・印刷コスト:1冊当たり固定費175円+1ページ当たり2円
(例)120ページとして、175円+120×2円=415円
・最低価格692円。
(例)1冊当たり収益が約300円として希望小売価格1,100円(税込)
2:プレミアムカラーインク
(1)24~40ページ (1冊当たり製作費は475円)
・印刷コスト:1冊当たり固定費475円のみ
・最低価格792円。
(例)1冊当たり収益が約300円として希望小売価格1,210円(税込)
(2)42~828ページ(1冊当たり製作費はページ数に依存)
・印刷コスト:1冊当たり固定費175円+1ページ当たり4円
(例)60ページとして、175円+60×4円=415円
・最低価格692円。
(例)1冊当たり収益が約300円として希望小売価格1,100円(税込)
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(※1)「ペーパーバック」とは、ソフトカバー式の紙の本をさします。欧米ではそのカバーに直接タイトルやカバーデザインを印刷しています。
(※1の補足)日本の場合は、そのソフトカバーに両袖付きの細長いカバー用紙(表紙カバー)を付けて、これにタイトルやデザインを印刷していて、
このカバー用紙まで含めた仕様を「ソフトカバーの本」と呼んでいるケースが大多数です。
また、ハードカバータイプにもこの表紙カバーを付けている場合がほとんどですが、この場合は「ハードカバーの本」と呼んでいます。
ちなみに、カバーにさらに表紙カバーを付けるこの方式は、日本独特の「再販売委託制度により、一定期間経過後売れ残った本の書店から出版元への
返品」を見込んでの〔返品後にいたんだ表紙カバーのみ取り替えることで書籍としての商品価値を保持するための〕措置とされているようです。
(※2)「最低価格」(P)は、売れた際の収益となる「ロイヤリティレート60%」で「1冊当たり製作費」(A)を割り戻した値(A÷0.6)以
上の額 (0.6*P-A>=0 → P>=A/0.6) となります。
(※3)紙書籍(プリント本)の場合は「ISBN
(国際標準図書番号)」という図書コードが必要で、基本的には「日本図書コード管理センター」から数千円で購入することになっています。
ですが、Amazon(amazon.co.jp)内での販売であれば、Amazonが独自に発行する13桁のISBNコードを無料で取得し
て、印刷時にこのバーコードがプリントされて製本されることになります。
なので、Amazon内での販売であれば、実質無料のままでの出版が可能ということになります。
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(参考1)…Amazonの始めた紙の本出版の紹介サイト
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Amazon、
KDPで紙書籍出版を開始 個人著者も紙の本を出版可能に|ECのミカタ
◎
オンデマンド
(ペーパーバック)についてPOD出版社が徹底解説!|執筆ドットコム
◎
簡単
すぎる!Kindle出版の方法(Amazonで電子書籍を出版する方法)|電書ログ
(参考2)…Amazonの「Kindle Direct Publishing」(KDP) 内のHPからピックアップ
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印刷オプショ
ン
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ペーパーバッ
クの印刷コスト
◎
ISBN
(国際標準図書番号)
◎
ペーパーバッ
クの提出ガイドライン(ただしこれは、表紙がフルカラーで、あらゆる本文タイプのペーパーバックを制作するデザイナー向け)