2023-10-08 起こし
「
はじめに」
2023年5月27日(土)から6月1日(木)まで、日本最北の街「稚内市」とその西隣りの離島「利尻島」へ5泊6日の旅をしてきました。
稚内への旅は前年9月についで2回目となるので、今回の旅は「第2回My最北旅行」ということになります。
さて、いよいよ日記を書き綴ってゆこうと思います(^_^) 年内には仕上げたいけど、間に合うかな^^?
<以上、2023-12-04に記す>
それにしても、写真はサイズ調整や傾き補正、明るさ調整などけっこう時間がかかりますねえ…^^; とりあえず、旅日記の下書きと関連する写真の掲出をしながら、随時改変を繰り返しつつ完成させてゆこうと思っています^^♪
<以上、2023-12-10に記す>
ちなみに、旅行期間中の稚内のお天気は、以下のようになっています。
情報源:『気象人』 the mag for kishojin _ 気象ダイアリー 2023年5月(-6月)|ウェザーマップ
なお、上掲画像は旅行期間中のお天気だけ表示しています。情報提供ありがとうございます。
<以上、2024-01-11に記す>
〈初日〉5月27日土曜日:雲ときどき晴れ
● 今回も前回同様、羽田経由の稚内行きの空路で、日本最北端の街へと向かいました。
飛行機は順調に北上したのですが、そもそも飛行機の出発が、「機材不具合」により代替機の手配が遅れたとのことで、1時間以上遅れて出発することになりました。
羽田ー稚内の航空便では、冬場でなくても、稚内空港の強風等による「天候調査」のため、出発の遅延は、けっこうあるようです。
このときも「天候調査」により、出発時間が30分ほど遅れていましたが、さらに「機材不具合」も発生したようで、結果、1時間以上遅れて出発することになりました。
● 機内のシートは、前回の往路便の教訓から、左の窓側にしました。東北地方や北海道の姿を見る空から機会はこの時しかないので、主翼からなるべく離れたシートを予約しました。
この日はけっこう雲が広がっていて、空から景色を堪能するとまではいかなかったのですが、雲の切れ間から日本海側の海岸線が見えたり、下方には、大小さまざまな山々の連なりのなかに、人の息吹が垣間(かいま)見える町並みが点在していたりと、東北地方に馴染みのうすい目を楽しませてくれました。
そして今回も、窓から見える景色をただひらすらスマホカメラとデジカメで撮り続けました。(でも、ここにアップするほどのものは撮れなかったな…^^;)
● 稚内空港につくと、今回はバスで市街地まで行くことにして、バス乗り場に直行しました。1台停まっています。近づいてゆくと、乗り場で運転手が旅行者と話しています。どうやら出版時間の説明をしているようです。
聴いていると、いつ出発するかわからないとのこと。「え? ここ、日本なの?」と思ったけれど、あとで詳しく訊いたら、いまのところまだ、空港カウンターから出発の指示がないので、それを待っている情況のことでした。
なるほど、指示待ち状態か。到着が1時間以上も遅れたので、バスの運行も、臨時便的な扱いになっているようです。
● 午後2時半までには、「副港市場」内の「てっぺん食堂」に行って、この旅の目的の一つである“第1ミッション”を果たす必要があったので、出発時間がとても気になっていました。
そこで、ここから副港市場までどれほどかかるか訊いたら、35分ていどとのこと。時刻は1時50分だったので、それだと2時半までに間に合わないそうにありません。
ラストオーダーに間に合わなければ贈り物だけですますか、それとも、明日11時の開店時に切り替えるか…。いろいろ考えていたら、ほかにも数人乗客が乗ってきました。どうやら、乗客の手荷物受け取りが完了するまで、バスは出発を控えていたようです。
バスが出発したのは午後2時ちかくでした。ギリギリ間に合うとどうかのタイミング。ラストーダーに間に合わなかったら、贈り物だけするつもりになっていました。
● 予定変更プランの考えがまとまったら、デジカメ用の予備のバッテリーをすぐに使えるよう、バッグの奥から取り出して、カメラケースに移したりしながら、出発の時を待っていました。
すると、空港カウンターからバスの出発許可がでたようで、バスに乗り込んで数分後には出発することになりました。
でも、時計を見たら、2時半まですでに30分を切っています。降りる所は、港4丁目のバス停。そこから副港市場内の「てっぺん食堂」までの移動時間は5分はみていないと、オーダーストップの2時半までに間に合わないことになります。
焦ってもしかたないとわかってはいても、時計とバスそれぞれの進み具合を気にしながら、車窓の外に流れる風景に眼をやっていました。
● そんななか、途中でバスの乗り降りをする人はほとんどなかったので、バスはすんなりと市街地にはいり、目指すバス停まで20分ほどの早さで到着することになりました。副港市場は、道路向こうに見えています。
バスを降り、横断歩道を急ぎ足でわたると、そのまま小走りで「てっぺん食堂」を目指しました。お店はまだオーダー受付をしているようです。
(よかった! ぎりぎり間にあった!)
● そんなわけで、オーダーストップ間際にお店にすべりこんで、テーブルにつくと、「スーパー海鮮丼」(
3,500円(税込))を注文しました。

お腹がすいていたことと閉店が近いこともあって、すぐに食べはじめたのですが、しばらくして、食べる前に写真を撮り忘れたことに気づきました。
でも、そのときはもうずいぶんと食べ進んでいたので、写すのはやめて、お店のWebサイトである
こちらから写真をお借りすることにしました。
● ちょっと急ぎ目に食事をすませると、レジで代金を支払い、その際、今回の旅の“第1ミッション”の元になったことをその方に話しました。
すると、「ちょっと待ってくださいね。呼んできますから」とのことで、しばらくして、奥からお店の責任者の方が出てこられたので、あらためて例のことを話し、丁寧に詫びを入れました。
そして、携えてきた心ばかりの品を差し上げたりするうちに、どことなく談笑するような雰囲気になることができたので、この“ミッション”を無事果たすことができたと、心底感じ取ることができました。
昨年秋以来ずっと気になっていたので、これを機にホッと肩の荷を降ろすができ、はるばるやってきた甲斐がありました。ほんとうによかったです。
● さて、この“ミッション”を終えると、同じ副港市場1階の「港ギャラリー」で、「稚内ノスタルジー」コーナーの写真を撮ることにしました。
このコーナーは大好きです。ここにあるだけで、なんだか安らいだ気持ちになります。

ひとしきり写真を写したあとは、 1階の別のコーナーをひととおり見て回り、カウンター式ノマドコーナーでスマホやノートPCを充電しながら、「FMわっぴ〜」のラジオ放送を聴いて、しばし休憩しました。
ちなみに、建物正面入り口から入ると、2階へと誘
(いざな)う広い階段がありますが、階段の下には「FMわっぴ〜」のサテライトスタジオがあります。
● この「副港市場」の1階ホールには、日本最北端のストリートピアノがあります。去年の秋だったかな…、地元の方の尽力で設置されたようです。
アップライトピアノを白く塗って楽しいイラストが描いてあります。人目を引くだけでなく、ピアノの心得のある人は、ちょこっと弾いてみたいなと思わせる外観。とりわけ、お子さんは飛びつきそうなピアノです。

いまはだれも弾いていません。このピアノのことを聞いたときから、一度弾いてみたいな…と思っていたので、さっそく近づいて荷物を横に置くと、蓋を開け、まずはキーを押してみました。
タッチは軽いわりに、けっこう大きな音が出ます。しかも、その音はすこしメタリックな繊細な響きとなって、ホールに響きわたります。これは、じょうずに弾けばとても引き立つ音ですが、自分の腕前からすると、ちょっとたじろいでしまいます(笑)
なので初対面の今回は、マフラーペダルを使って音を出さないようにして、音階練習と即興演奏を楽しむことにしました。
なので、指の練習や適当な音出しだけなら、周りの人には騒音でしかないので、このペダルを使った方がエチケットになるかもしれません。
ちなみに、足元の3本のペダルのうち、真ん中のマフラーペダルを効かせて(踏んだあと固定状態にして)鍵盤を押しても、ポコポコした音しか出ません。

このときは、ちょっと離れたWiFiカウンターに人がいたこともあって、ポコポコ音を聴きながら、しばし、演奏気分を楽しみました。
ということで、これが自分の人生初の、とても静かなストリートピアノ・デビューになりました。じつは、このデビューも今回の旅の目的のひとつでした。ちょっと大げさですが、第3ミッションといっていいかもしれません(笑)
いずれにしても、次回訪問ではバリバリ弾きたいものです。ちなみに、そのとき弾いてみたいのは、バッハの『主よ人の望みの喜びよ』と滝廉太郎の『憾
(うらみ)』。あとは、西村由起枝さんのピアノ曲たちです。

● そのあと2階の樺太記念館を訪問し、展示物の観覧とビデオ映像No1を鑑賞しました。
前回秋(昨年9月)の訪問に次いで2度目となります。あのときより、展示のレイアウトがすこし変わっていました。
やはり、樺太(現在はロシア領サハリン)のことを知れば知るほど、とりわけ、間宮林蔵さんの探検の時代まで振り返ると、樺太(北緯50度以南)は、いつの日か日本国に返ってきてもらわないといけないな…とつよく思うようになりました。もちろん北方4島とともに。
● ホテルまでは歩いて20分ていどなので、徒歩で移動することにしました。
○ 途中に「キタカラ」という複合商業施設(コンプレックス)があって、JR稚内駅と「道の駅わっかない」とバスセンターが併設された“かたち”になっているようです。
で、キタカラ1階にあるスイーツショップ「オレンジエッグ・キタカラ店」に立ち寄って、人気の「シカパン」を買おうとしたけれど、この日は折あしく臨時休業でした。
● キタカラを出たあとは、ホテルへ向かう途中で、あす早朝に乗るフェリーターミナルを下見するために、ちょっと迂回して立ち寄ってみました。
でも、建物内にはだれもいません。乗船受付カウンターも閉まっています。それもそのはず。すでに時間は午後5時をすぎていて、この日のフェリーの運航は終了していたので、事実上の休業時間帯にはいっていたのでした。



しかし、建物内にはいることはできたので、ひととおりターミナルの造りを見学して、2階の出発ロビーの雰囲気をつかむことはできました。
ただ、発券機の場所は不明だったので、これは当日探すか、あるいは、受付カウンターで手続きすればいいかもしれないと思いながら、無料提供の観光パンフレットをいくつかもらって、フェリーターミナルをあとにしました。
●「サフィールホテル稚内」に着きました。この街でもっとも高級感のある高層ホテルです。
部屋は、百年記念塔やノシャップ岬方面が一望できる11階にある部屋でした。ふたり一組の利用客を想定した部屋になっているようで、かなり広いです。ということで大満足(^^)
まずは旅の疲れをとるために、ゆったりしたバスタブにお湯を張り、時間をかけてじっくり全身をほぐしました。
● ただ残念なことに、副港市場で盛んに写真を撮ったとき、うっかりしてデジカメ用の予備のバッテリーパックを落としたようです。
ホテルに戻ったあと、デジカメを充電するときに、予備のバッテリーと入れ替えようとしたら、ありません。どこを探しても出てこなかったので、どうやらこのとき落としてしまったまま、気づかなかったようです。
ということで、これがこの旅で唯一の逸失物となりました…。
(とうことで、帰還後ささやかな反省会をしたときには、残念な気持ちを振り払うように、「まあ、これくらいで済んでよかったな…」と思うことにしました^^;)
……… ……… ………
【以下は初目の写真からさらにピックアップ^^】
★百年記念塔からノシャップ岬までを一望

写真左の高台に建っているのが「開基百年記念塔」。写真の右端は稚内市の北西端「ノシャップ岬」になります。
この写真を撮影した場所はサフィールホテル稚内11階の客室。パノラマ撮影が不慣れだったので、2枚のフォトをむりくりつなぎました(^^;
★北海道遺産「北防波堤ドーム」
こんな風に全景を写したのは今回が初めて。ホテルのすぐ北側にあるので、散歩気分で歩いて行けます。
そのむかし、ここに列車(汽車)の駅があったなんて、歴史を知らないとまったくわかりませんね。それにしても、じつに美しいフォルムです。
さて、あしたは早起きして、朝6時45分利尻島鴛泊港行きのフェリーに乗る予定。発券機の場所はわからないけれど、乗船券はちゃんと買えるかな?(笑)
〈2日目〉5月28日日曜日:雲ときどき雨、強風

● 早朝の6時45分発、利尻島鴛泊港行きのフェリー(サイプリア宗谷)に乗りました。
チケットは当日販売になっていますが、発券機の場所がよくわからなかったので、受付カウンターで購入しました。
空はどんよりと曇っていますが、風はそれほど強くないので、穏やかな出航となりました。
ちなみに、写真は船から見た稚内港になります。景色も波も穏やかです。
船上では揺れもそれほど感じることなく、船は穏やかに、稚内の西に位置する利尻島へと向かいました。

● 午前8時25分、フェリーは鴛泊港に到着しました。
しばらく港周辺の佇まいを観察したあと、予約していたレンタカー会社(トヨタレンタリース旭川 利尻営業所)に向かいました。
写真は着岸直前の船上から写した「ペシ岬」になります。なんとなく、ペタッと地面にしゃがみこんだ像さんみたいに見えるのは、自分だけでしょうか^^?
● レンタカーの営業所を訪れると、若い女性職員Tさんがお客さんに対応している最中でした。
そのお客さんから熊の話がでたようで、「あ、たまに“出張”してくるみたいですよ」と軽妙に答えていたのが印象的でした。
2、3年ほど前、テレビで、海を泳いで利尻島まで渡ったヒグマの報道があったのを自分も覚えています。でも、その熊はやがていなくなった(消息を絶った)と聞いています。
● Tさんから周遊方向を訊かれたので、時計回りで回ってみたいと答えたところ、手際よく観光スポットを紹介してくれました。
時間は6時間を考えていたけれど、Tさんの説明を受けながら、帰りの船便が、ほぼ1時間差であることを知ったので、天気がいまひとつ冴えないので、場合によっては5時間にして1時間はやく稚内に帰って、そこでゆっくりするのもアリだな…と思いました。
すると、Tさんとしては、いちおう6時間で受け付けるけれども、5時間で返却するときは前もって連絡してもらえばオーケーとのことでした。
さて、出発の午前9時になりましたが、雲行きがかなり怪しくなっていたので、念のためと、傘もサービスで貸してくれました。
このレンタカー店、お値段はリーズナブルで応対もよかったので、次回もここから借りようと思いながら、出発しました。
● まずは、すぐ近くにある「ペシ岬」に行ってみようと思っていましたが、きょうは風が強くて雨も降りそうなので、Tさんとしてはあまりお勧めできないとのこと。その助言をうけて、今回は港から写真を撮るだけにして、次の目的地「姫沼」を目指しました。
「姫沼」へは、途中で海岸沿いの幹線道路から離れて、やや狭い坂道を登っていきましたが、駐車場に着いたときには、けっこうつよい雨が降っていました。
なので、「傘をさしながら狭い山道を歩いて行くものなんだかあ…」と思い、ここも次の機会にまわして、けっきょく車から出ることもなく、もと来た道を下ってゆきました。
● ふたたび海岸道路を走っていると、道路の脇に 「野塚展望台」がありました。事前に写真で見たとおり、狭くて細長いです。反対側には、トイレ付きの広い駐車場があります。
そこで、ここに駐車して道向かいの展望台に歩いて渡ろうと思ったのですが、このときは風が強すぎて、雨もわりと降っていたので、車中から展望台のようすを眺めるだけにしました。
ここはレンタカー会社からはそんなに離れていないので、一周したあとまたここに来ようと思い、車でさらに先を急ぐことにしました。
そうなんです。6時間のレンタル時間だし、そのあとは、フェリーで日帰りしなくてはならないので、まさに時間との競争でもあるんです(苦笑)
● 雨足は小刻みに、強くなったり弱まったりを繰り返していましたが、そんななか、強風に煽られた日本海の白波が、海岸の黒い岩礁を責め立てるかのように、くり返しくり返し、白い飛沫
(しぶき)を放っているのが見えました。
海岸線はだいたいこんな感じで、けっして観光映
(ば)えしたたたずまいではありませんが、実を言うと、自分はこんな光景、嫌いじゃないんです。なので、この島をとりまく自然の厳しい一面を見る思いで、ちょっとした感銘を受けながら車を走らせました。
● すると途中に、わりと広い駐車スペースがあったので、日本海の北東端にあるこの島の海域の、あらぶる波飛沫の様子を目に焼き付け、写真にもおさめました。
ただ、このダイナミックな様
(さま)は、ちゃちなデジカメとスマホではとてもとらえきれません。動画撮影もできなくはないですが、それであっても、この大自然のダイナミズムをリアルにとらえるのは、技術的にもむずかしいものがあります。
なので、その代わりに、自分の眼と耳とその場にいる実感そのもので、最北の火山島の厳しい“顏”を観、体感しました。
【参考サイト】
◎ 利尻島 ~最北の火山島~
◎ 死火山から活火山へ
● 走行車両が少ないなか、海沿いの道路を軽快に走っていると「利尻島郷土資料館」の建物が目めにはいりました。
もともと寄ってみたいと思っていたのですが、ここなら「ラナルド・マクドナルド」のことが詳しくわかるかもしれないと思ったので、ますます期待が高まりました。
そして、館内にはいってみたら、ありました、ありました。立ち寄って大正解でした。その場で資料をじっくり読んでみたかったのですが、時間は待ってくれません。
なので、あとで判読可能な高解像度のスマホの写真に収めて、その他の展示資料もしっかり写真に撮らせてもらい、島の南端から西側方面に向けて、さらに車を走らせました。
● 観光名所のひとつ「オタトマリ湖」は雨足がつよいため、今回は立ち寄らないことにして、先を急ぐことにしました。ということで、「ペシ岬」「姫沼」とおなじく、次回訪問したときの楽しみがまた一つ増えました。
時計を見るとはやくも12時をすぎています。昼食は沓形で摂ろうと思っていたので、どれくらいかかるか時間が気になります。そこで、海岸道路から離れて、すこし陸側のバイパス風な高道路に乗り入れました。
● 12時半ころ沓形に着きました。ほんとうは、昼食をとる前に沓形公園岬に行ってみたかったのですが、ゆっくり昼食をとることを優先したので、ここも見送って、昼食先として予定していた「Cafe 自休自足 りしりに恋し店」に行きました。
このお店は、「島の駅『海藻の里・利尻』」の中にあるカフェですが、おいしい料理も楽しめます。今回は、「FMわっぴ〜・池田くるみ」さんが番組で紹介されていた「じゃこねぎパスタ」をいただきましました。
石作りの黒くて丸い器にはいった熱々のパスタ。その名のとおりジャコとネギをたっぷりトッピングしてあります。しかも独特の美味しいスープの味が絶妙で、じっくりと味わいながら食べた絶品のパスタでした。それから、重たい石の器も熱々だったので、石焼鍋ならぬ石焼パスタって雰囲気のメニューでもありました。
● お店のマスターは若干年配の方に見えたけれど、なかなかダンディでソフトな人あたりの方でした。この「島の駅」の瀟洒な木造の建物に溶け込んでいらっしゃいます。
そういえば、マスターとちらっと天候の話をしたときですが、自分が着ていた冬物シャツの襟元がだらしなく緩んでいるのをしっかり見られてしまい、ついつい襟元に手をやりながら話してしまいました。
じつはそのシャツ、この旅用に買っていたのですが、サイズを買い間違えていたことが、出発直前に着てみてわかりました。
「しまった!」と思いましたが、「ジャケトで隠れるからまあいいや…」と、3Lのブカブカすぎるシャツを澄まして着ていたわけですが、ここで緩みすぎな襟元を間近に見られてしまったのは、不覚でした(苦笑)
● このカフェのはいっている「島の駅『海藻の里・利尻』」には、最北のコミュニティFM「FMわっぴ〜」の「りしりに恋してスタジオ」もあります。
このスタジオでは、毎月第1木曜日に放送される「島においでよ りしりに恋して」という番組が放送されていますが、いつも耳にしているあの番組は、ここから生放送されているのか…と、なんとなく親しみを感じながら、古風なガラス窓越しに中の様子をチラリと拝見しました。
● この素敵なお店を去ったあとは、島の北部ある「利尻空港」や「富士野園地」「夕陽ヶ丘展望台」にも寄ってみたかったけれど、あいかわらず天気がイマイチなこともあり、どれも次回の訪問予定にまわして、レンタカーを予定より1時間早く返却することにしました。
● 無事、フェリーターミナル前のレンタカー会社に戻ってきました。軽の5時間分の代金8,800円はこのとき支払いました。返却時間を1時間早めたので、当初予算より若干安くなって、ちょっと得した気分になりました(笑)
また、「ガソリン満タンでの返却不要」なのは、費用だけでなく、時間的にもけっこう助かります。あと、サービスで貸してもらった傘は、雨は見舞われたものの大雨ではなかったので、けっきょくさすことはありませんでした。でも、お気づかいに感謝。
ということで、とてもいいレンタカー会社(営業所)でした。次回利尻島を訪れたときも、迷わずここにしようと思いながら、担当のTさんとお別れしました。
● レンター会社のすぐそばのカフェ「PORTO COFFEE」によって、ホットコーヒーとスイーツをテイクアウトでいました。
買い求めたものは、キャップ付き紙カップ入りのコーヒー「AMERICANO」(420円+税)とソフトクリーム「RAISINS」(450円+税)でしたが、フェリーターミナルで帰りの便を待ちながら、おいしく食べ、飲みました。
ターミナル内にもこのお店の出店
(でみせ)がありましたが、ここはテイクアウト専門のようでした(たぶんですが…^^)
●ということで、予定の便よりも1時間ほど早い便で帰ったので、すぐ近くのホテルに直帰しないで、ちょっと離れた「副港市場」まで、街のようすを見ながら歩いてみました。
この「副港市場」という複合施設。ここは自分にとって、My最北旅行のハブ (中継HUB)みたいな場所だな…思いながら、立ち寄ってみました。
● 立ち寄った理由の一つには、初日になくしたデジカメの予備バッテリーが気になっていたので、ひょっとして落ちたままではないかと…という未練がましいものをありました(苦笑)
でも、「稚内ノスタルジー」のコーナー周辺をちらっと探してみましたが、時間もたっていたし、けっきょく見つけることはできませんでした。
(いまや品薄のレアものなので、買えば、新品売出価格の3500円はする代物。うーん、1個で間に合ってはいるから、ま、いっか…^^;)
● そのあとは、窓際のカウンター式のノマドスペースでひと休みしたあと、ホテルへに向かって歩きはじめました。ホテルまでは歩いて20分ほどの距離。外は小雨がぱらついていました。
夕食は途中にある「うろこ停」でとろうと思っていたのですが、正面入り口はこのときも閉まっていました。やはり、午後5時を過ぎると予約客しかはいれないようです。
● 「じゃあ、途中のセイコーマートでパンと牛乳を買うしかないな」と思いながら、急ぐともなく歩いていると、急に雨足がつよくなりました。そこで、近くの道路高架下に大急ぎで駆けこんで、一時避難。
ショルダーバッグのいちばん下から傘を取り出して、大急ぎで広げました。広げてみて、以前から傘のホネが1本折れていたのを思いだしたのですが、思えば数年ぶりの使用。それくらい久々にこの折り畳み傘を開いたんだなあ…と、最北の高架の下で、思わず苦笑いを漏らしてしまいまいた。
● 傘をさしながら、途中セイコーマートに寄り、夕食代わりの焼きそば弁当と朝食用のパンや牛乳を買いました。このとき、雨足はけっこう強いくなっていました。なので、傘をさしながら、買い物袋も濡れないように持って歩くのは、けっこう大変でした。
● 雨の中、やっとの思いでホテルにたどり着くと、時間をかけてゆっくりと「旅中旅(^^)」の疲れをとりました。ただ、この疲労感は、すべてが初めての利尻島だったので、どことなく冒険旅行の雰囲気があって、心地よい疲労感でもありました。
……… ……… ………
【以下は2日目の写真からさらにピックアップ^^】
★観光地図タイプの道路標識
★利尻島の桜(?)

ーー 赤みがかった桜が満開。これってエゾヤマザクラ? 桃かな?
★利尻島郷土資料館★
☆でっかいトドの剥製
(はくせい)(同資料館)
☆ラナルド・マクドナルド関連の資料(同資料館)

ラナルド・マクドナルドについて、自分の目と足で調べることは今回の旅の“第2ミッション”だったので、思った以上に満足のいく訪問となりました。
でも、ラナルドはなぜ首をかしげているのだろう? しかも、なんとなく不機嫌そうな顔で。"What's up?"
【参考サイト】
◎ ラナルド・マクドナルド Wikipedia
★クマザサの群生する丘陵
★利尻山の美しい山体を写した大きな看板

日本百名山の最北の美峰。こんなに奇麗に見える日は年に何回あるんだろう?
★「ニウロコと周辺の潤(ま)」(利尻島の漁業遺産群と生活文化〔北海道遺産〕)
【参考サイト】
◎ 「利尻島の漁業遺産群と生活文化」が北海道遺産に選定されました!利尻富士町」
★強風で激しく波立つ海岸線(利尻島南部の海岸)
★島の駅「海藻の里・利尻」とCafe「自休自足 りしりに恋し店」
☆FMわっぴ〜「りしりに恋してスタジオ」(島の駅「海藻の里・利尻」内)
☆じゃこねぎパスタ(「Cafe 自休自足 りしりに恋し店」)
☆同店のメニュー
★野塚展望台から見た雲をかぶった利尻山

雲がかかっていてちと残念…。でも、間近に見るとじつに迫力がありました。
☆野塚展望台のラナルド・マクドナルド顕彰碑
★「PORTO COFFEE(ポルトコーヒー)」のイートインな店内