2022-10-30
写真は上段左から、八方ヶ岳、菊池神社、不動岩。
下段左から、鞠智城、石のかざぐるま、相良観音 (相良寺) 。
きょうは10月30日日曜日。まあまあのお天気ですが、日中でもすこし肌寒い感じになっています。
Today is Sunday, October 30. It's a fair weather, but it feels a little chilly even during the day.
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ところで、きのう、生まれ故郷からこちらに帰ってきました。4、5年ぶりと思っていたけれど、あらためて振り返ってみたら、前回はあの 地震の前で、クルマを買った翌年だったから、7年前になりますね。
26日(水)から、北緯33度線帯域上の懐かしすぎるあの場所に、「帰郷」という名の小旅行をしてきたわけですが、久々に会った身内と も、たちまち昔のように親しく言葉を交わすことができたし、この7年間の出来事をいろいろ聞くこともできたし、行ってよかったなと思っています。
今回は前回と違って、思い出の深いスポットをクルマであちこ回ったのですが、人びとの住まう界隈では、前回訪れたときよりも、さらに変 わっているようすが目につきました。
町中をクルマですーっと走ってみただけで、ごく一部のにぎわっているエリア以外は、沈滞しているのがはっきりと見てとれるし、平日の昼間 ではあるけれど、郊外のショッピング・センターは、高齢な人たちの姿ばかりが目につきます。
卒業した小学校も廃校になっていたし、通学路も、土地の造成工事(大規模耕地整理)で、いちばん見てみたかった所がすっかり消えていま した。
その一方で、ひとむかし前までは寂れた感じの由緒ある寺院が、いまではけっこうケバい感じの「観光地」になっていたり、田園地帯を貫く ように走っていた国道の両脇には、これまた、原色系のケバい商業施設が所狭しと、競い合うように建ち並ぶ、“品のない”街道になっている し、「なんなんだ、この情けない変貌は」と思わせるスポットもあったりします。
田舎町なので、都市部のように数年で大きく様変わりすることはまずないけれど、むかし普通に目にしていた風景がなくなっているのは、残念ではありますね。人の住む界隈を流れる「時間」は、本当に「水流」そのものだな…と思いますね。いつの間にか時の流れに押し流されて、その時々の人の生業
(なりわい)は跡形もなく“消えて”しまう…。わかってはいることだけど、じかに目にすると、やはり、一抹の寂寥感が胸をよぎります。ひょっとして、この“感じ”そのものが、時の流れの“正体”なのかもしれないな…。