A.ケストラー提唱の「ホロン」についての詳細な数理記述モデルを探しているけれども、(ネット上では)まだ見いだしていない。おそらく、トポロジーをベースとしたものだろうが、(もし作るとすれば)どんなスタイルになるのだろう? これがわかれば、山本七平さんの論じた
「空気」の数学的記述の強力なヒントにもなるだろう(もちろんこの記述には、生命活動へのアプローチと同様、熱力学分野の知見が必要になると思われるが)。
その後、TVで百人一首制作の歴史裏話に触発されて、短歌関連の本を取り出そうと蔵書用コンテナを漁っていたら、半世紀近く前に発刊されたその名も『新しいトポロジー』というタイトルのルーバックスが目にはいった。終わりの方にカタストロフィーの理論について、最近流行のというふれこみでちょこっと触れてある。ここでは、gradを用いたベクトル場のアプローチは登場するけれど、超越数(や複素数)は顔を出さない。微積分や確率・統計ではおなじみの顔が見えないのはなんだか不思議な気がする。
同書の「トポロジーと代数の結婚」という章でも、写像や群との代数的な接合はみられるけれども、πeiが見えないのは、手っ取り早くいえば、(すくなくともこの段階では)、解析学との融合は図られていない、ということなのだろうか。それとも、トポロジーと解析学は無縁の世界? いや、それはないだろう。半世紀を経たいまではどうなっているんだろう? どうやら、フレンドリーな解説書(か親切なネット記事)を探さないといけないようだな。
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ということで、ざっとネットサーチしてみたが、“トポロジーと解析学の結婚”風なハナシは見当たらない。思うに、カタストロフの(7種の)局面にフォーカスして数理的な記述をほどこすだけでは不充分で、その前後の態様(破局へと進行するプロセスと破局後にたどるルプロセスまでスパンを広げたうえで、それらの(いくつかの?)プロセスを解析しながらカタストロフ局面との連結を図り、全体を一連の流れとして数理的に把捉し数学的に記述する試みが重要なのではないか、と思える。
そして、それに成功したとき、「空気」の数学的記述も、まるであたかも、AIが美空ひばりの美声と歌う姿を再現するかのように、精密にできるのではないか、とも思える(あくまで素人考えではあるけれど)。というわけで数学の天才さん、重ねてよろしくです^^b
... Parenteze, mi pensis, ĉu mi ricevos bonan jaron kiam tiu ĉi jaro esta la Nedoŝi[rata jaro] kaj fariĝos la kreskanta Algernon? Se jes, mi volas eviti lia postan ŝrumpadon ^ ^;
<2020-01-04 記>
あるとき、カタストロフィー理論と解析学の“結婚”状況をもとめてネットの大海を泳いでいたら、「位相解析」ということばを発見した。調べてみると、いまはそのことばは使われる機会はなくなり、「関数解析」に吸収されるカタチで?生き残っている?らしい。
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位相解析(いそうかいせき)とは - コトバンク
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Amazon.co.jp:カスタマーレビュー 復刊 位相解析―理論と応用への入門
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関数解析(かんすうかいせき)とは - コトバンク
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Amazon.co.jp:カスタマーレビュー 工学のための関数解析 (工学のための数学)
どうやら、トポロジーと解析学の結婚なんて時代遅れのようだな。
時代遅れでもいいから、(トポロジーの一分野である or であった今は亡き?)カタストロフィー理論と解析学系のコラボレーションはないかと、(沈没船)周辺を泳ぎ回ってみたが、見当たらない。かりにあっても、公開はされていないようだ。やはり、ソリの合わない分野どうしなのだろうか。
いやあそんなことはないだろう。カタストロフィー理論の世界的ブームが去ったあとは、“研究者”も激減して、解析学との結婚まで取り組む者がでることもないまま、当の理論自体が、その後の華々しい応用的実績を挙げられないまま、過去の遺物的存在になっているからだろう。
思うに、同理論は「破局」の7種の局面だけにフォーカスしすぎるから、応用力が広がらない(はずな)のである。そ(れら)の前後のダイナミックな態様をひとつ(or それぞれ)の連続した系として、包括的に捉えないとダメなのだ。扱う要素は格段に増えるだろうが、だからこそ、解析学的アプローチが必要になるはず、、、だ。イメージとしては、たとえば
粘菌のライフサイクルを一つの数式で表すような試みになるだろう。
だれも取り組まないなら、この分野についてもまた、Piediru nur sole kiel rinocera korno / Wander alone like a rhinoceros /
犀の角のようにただ独り歩め、しかないな。
平衡三進法による世界把握の夢とともに…
弩汗;;;
<2020-01-09 記>
(シゴトメモ002)破局位相系変動解析への途(汗;)