2023-01-03
2022年9月7日 午前10時32分撮影
2022年9月6日(火)から同9日(金)の3泊4日で、北海道稚内市へ行ってきました。
日本最北の街、稚内市。3万人都市のこの街と最北端の宗谷岬や日本海を臨む海岸道路
(「オロロンライン」のうちシーニックバイウェイ「宗谷サンセットロード」)など、本邦最北地域をあちこち探訪した小旅行でした。そうそう、長距離ドライブの際には、稚内市の南に隣接する豊富町の豊富温泉にも、次回訪問する時の下見をかねて立ち寄りました。
そこでその記録を、『第1回「My最北旅行」の旅日記』と題して、このエントリにて、撮りためた写真も掲載しながら、時系列ベースで、なるべく詳細に綴ってゆきたいと思います。
(ここに載せる写真は、総数955枚のうちほんの一部になりますが、出典の記載またはリンク設定のないものは私自身が旅の途上で撮影したオリジナル画像になります。なお、ここでの記述は、Amazon.co.jpでの電子出版とペーパーバック出版も視野に入れた、正式なトラベローグ〔旅行記〕のアウトラインを兼ねています。)
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〈1〉9月6日火曜日:晴のち夜間は一時暴風
★稚内空港へ接近中
…いよいよ到着だ。

9/6火曜日は、台風を交わすように出発してけっきょく台風につかまるみたいな空の旅になりましたが、到着したときはまだ穏やかな稚内でしたので、ある意味ラッキーでした。空からみた利尻山は白い雲の傘をかぶっていました。

左の二枚の写真では、整然と手入れされた宗谷丘陵(たぶん)の一部と、「大沼」そして画面左上に稚内市街が見えます。いよいよ日本最北の街稚内に到着です。
★稚内空港到着
…レンタカー予約先(チセキ石油「ちょいのりレンタカー」)から出迎えを受ける。
予約していたレンターカーを正式に契約し、いよいよ旅のスタートを切ることになりました。ちなみに、このレンター店。リーズナブルなレンタル料金なだけでなく、そもそもガソリンスタンドなので、満タンにして返すとき、返却手続時にその場で給油すればいいのも便利だな。
★北防波堤ドーム〜副港市場
…市場エリアと港ギャラリーを拝見。 
レンタカーを借りたあと、運転に慣れるために、まずは北防波堤ドームへ行き、たっぷり写真を撮ったあと、
副港市場に寄って、市場内の盛況なようすや「港ギャラリー」のレトロな展示、そして、工事でお休み中の「FMわっぴ~サテライトスタジオ」など、1階部分を盛んに写真に収めました。なかでも、「港ギャラリー」の「稚内ノスタルジー」コーナーはいいですねえ。



★さらにレンタカーの足慣らしドライブ
…とりあえず西海岸方面を30kmほど走った。日産ノート、ハンドルやブレーキのレスポンスがよく、なかなかいいクルマだ。
そのあとは、さらにレンタカーの運転に慣れるために、ノシャップ岬を通過して南へすこし走ってみましたが、クルマが多くないので、気持ちよく走ることができました。
で、ノシャップ岬のほうに向かって走っているときでしたが、左手に緑色の建物があって、その隣り西隣りには短く刈った広い草地がありましたが、その建物の壁際には、西陽を避けるかのように、4、5頭の鹿が座っていました。このときはじめて、野生の鹿(エゾシカ)を目にしました。
そして、午後5時すこし前にホテルにチェックインしましたが、その日の夜は真夜中の風の音がすごくて、「明日は宗谷岬に行けるだろうか」とか「クルマ、あそこに停めておいてよかったかなあ」などと思いながら、熟睡できないまま朝を迎えました。
※この日の食事:お目当ての「てっぺん食堂」(@副港市場) は、副港市場が閉まっていたため、夕食にしたかった海鮮丼を食べそこなう。とにかく腹ペコだったので、最北の地の晩餐はすき屋の牛丼ですます…^^;
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〈2〉9月7日水曜日 :快晴、どこもかしこも猛烈な強風
★白い道〜宗谷岬〜ふたたび白い道
(反対方向からの景色も楽しむため)…凄い強風だったが晴天だったので素晴らしい景観を楽しむことができた。
朝が近づくにつれ、風の勢いが弱まってきて、空には青空が広がっていたので、すこし時間を遅らせて、9時には宗谷岬に向けて出発しました。

でも、さえぎるものがないので、さすがに風は強かったですね。猛々しく逆巻
(さかま)くオホーツクの海、絶え間なく押し寄せる白い波頭
(なみがしら)。そして強烈な風また風。あまりにダイナミックな光景に圧倒されてしまいました。
途中から「白い道」へと分け入りましたが、ここでも、カラッと晴れた空のもと、吹き荒れる強風(いえ、あれはもはや“暴風”でしたね^^;)を全身で体感しながら、要所要所で写真を撮りまくりました。
こんなにスリリングな写真撮影は初めてだったので、あとのほうでは、この興奮を味わうために写真を撮っているような感じでした(笑)




「日本最北端の地の碑」でも風の強さは半端なかったのですが、(吉村昭『間宮林蔵』を読んですっかりファンになった)林蔵さんの立像や(吉村昭『海の祭礼』に登場する)
弁天島もしっかり
写真に収めることができたので、満足です。

この日、強風のため間宮堂は一日閉店だったので、とても期待していたのに食べられなかった「ホタテラーメン」に思いを馳せながら、「白い道」を反対方向から通って西海岸の道路(シーニックバイウェイ「宗谷ヒストリーロード」)に出て、ルート40(国道40号)を南下し、豊富温泉へと向かいました。
そうそう、次回は、予定を変更してでも「ホタテラーメン」を食べたいと思います(笑)
(「間宮堂」の画像はこちらのサイトに掲載の画像に直リンクしています)
★ルート40(国道40号)南下〜豊富温泉〜サロベツ原野〜稚咲内漁港
…強風のなか、要所要所で写真を撮りながら、広大な北海道の片鱗を味わう。
北海道の広さを感じさせる長距離ドライブでした。なんといっても、走るクルマの数が少ないので、それだけでもなんとなく開放感を感じます。道路も真っすぐなところが多いので、走っていて気持ちいい。でも、鹿などの野生動物が道路脇から飛び出してくるかもしれないので、その意味でも、スピードの出しすぎは禁物。



★稚咲内海岸〜抜海〜ノシャップ岬
…オロロンラインのうちシーニックバイウェイ「宗谷サンセットロード」を北上する。強烈な風に煽られながら、荒れた日本海を写真に撮り続ける。この日は180kmほど走った。満足(^^v



日本海に面した景勝の海岸線。晴れていれば夕陽を楽しめるけれど、この日9/7は強烈な風のために海は荒れ、車を停めて海岸近くに立つと、小さな砂つぶてが頬を刺しました。ほんと痛かったなあ…。



※この日の食事:朝食はセイコーマート(以下、セコマ)で買っておいた焼きそば弁当など。早めの昼食予定の「間宮堂」(@宗谷岬) は強風による閉店のため、ホタテラーメンを食べそこなう。そしてセコマへ。なお、セコマの買い物袋は無料だった。
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〈3〉9月8日木曜日:快晴、風は強くない

★開基百年記念塔
…展望室になっている最上階「P」は、地上70m/海抜240m。ちなみに、塔の高さはP+10m。
「百年記念塔」の展望室からは、早朝の晴天のもと、稚内市街、宗谷岬、オホーツク海、日本海を見渡すことができ、日本最北端の陸と海の雄大な景観を楽しみました。ただこの日はたしか…サハリンは霞んでいて見えなかったように思います。
それにしても、展望室から観る晴れた日の眺望はじつに素晴らしい。駐車場横の展望エリアからの眺めもじつに壮観です。
(右上の画像はこちらのサイトに掲載の画像に直リンクしています)
★ノシャップ岬〜わっかりうむ(=ノシャップ寒流水族館+稚内市立青少年科学館)
…子ども心に戻れる楽しい場所だった。


ほんとに、どちらもの施設も、まるで自分が小学生にでもなったかのような、どこか懐かしい、そしてホッコリした気分になることができる場所でした。
水族館では、大きな円形水槽を堂々と泳ぐ、あの幻の魚「イトウ」が眼を引きましたが、小さい窓仕様の水槽群に分置された魚類たちの説明書きも楽しくて、


思わず笑みがこぼれました。すると、中にいる魚や水生動物たちがとても可愛く見えるので、不思議です。



「わっかりうむ」の入場券でそのまま行けるので、お隣の「青少年科学館」にもはいりました。こちらも子どもたちが楽しめる展示が体験コーナーがありましたが、南極観測関係の展示資料も充実していました。太郎・次郎の活躍の記念にもなっているようです。
ここには、本体が
北海道最古のプラネタリウムもありますが、上映時間と移動スケジュールが合わなかったので鑑賞はできませんでした。でも一度見てみたいですね。
☆樺太記念館〜副港市場港ギャラリー
…サハリンも含めた最北エリアの歴史の勉強になった。
予定どおり「副港市場」に隣接の「樺太記念館」に行って、展示物をじっくり観覧しました。林蔵さんの影響を受けて、樺太(現・サハリン)への興味も格段に増しました。




(※)上の8枚の写真うち、上段4枚は「樺太記念館」内の資料。下段左の「樺太絵はがき」は記念館入口前に展示。下段の残り3枚は、1階の「港ギャラリー内樺太ノスタルジー」に展示の資料。
樺太が間近にある所にやってきて、樺太の存在がこの街の繁栄に計り知れない影響をもっていたことを思わないではいられないですね。
ここであえて、政治的に踏みこんだ個人的な感想をひと言書き添えると、かつて、長年月にわたって樺太の南半分が日本の一部であった歴史的事実に思いを馳せたとき、露国に不法占拠されたままの北方四島だけでなく、樺太(のすくなくとも南部)もまた、しっかりと“取り戻す”意志を棄ててはならないな…と、私個人としては、その思いを強くしました。
★宗谷岬まで行きすぐにUターン
…穏やかなオホーツク海をじっくり観ることができたので満足(^^)



「樺太記念館」を出たあと、もう一度、穏やかなオホーツク海を見たくなったので、きのうに続いて再度、宗谷岬まで車を走らせました。
そして、晴天にして風もきのうほど強くない「日本最北端の地の碑」で、あらためて、間宮林蔵さんと弁天島を写真に撮りました。
★コミュニティFM局「FMわっぴ〜」を表敬訪問
…念願の贈り物や差し入れをする。

宗谷岬からの帰路、「FMわっぴ~」を訪問するために、いったんルート40(国道40号)にはいってから、公共施設「風~るわっかない」を目指しました。
写真の建物は「FMわっぴ〜」を訪れるために立ち寄った「風〜るわっかない」。駐車場には「わっぴ〜号」が2台、仲よく並んでいました。
訪問は短い時間ではあったけれど、ラジオで親しんでいるパーソナリティさんたちに会うことができ、差し入れなどもできて本当によかったです。
★副港市場そしてノシャップ岬
…どちらの「食堂」(てっぺん食堂/樺太食堂)もすでに営業時簡をすぎていた(午後2時半ラストオーダー、3時閉店)。

このあとは、ふたたび「副港市場」を訪れて「てっぺん食堂」で夕食をとろうとしたのですが、「てっぺん食堂」は午後2時半くらいには閉まるとのことで、このとき初めて、「間宮堂」といい「てっぺん食堂」といい、稚内の有名な「食堂」は、完全に観光地仕様の営業スタイルなことがわかりました。

そこでその足で、あすの夕食先にしていた「樺太食堂」も確認しに行ったら、ここも「ラストオーダー2時半、3時閉店」と張り紙がありました。ということで、次回稚内を訪れたときは、昼食先として暖簾をくぐらないといけないことを学びました。
(右の「樺太食堂」の画像はこちらのサイトに掲載の画像に直リンクしています)
★開基百年記念塔(日没と夕景鑑賞)
…日没の瞬間と暮れなずむ稚内市街地の夕景を楽しむ。
日没と夕景を観るために、この日二度目の入館をして、展望室から日本海に沈む夕陽と、夕暮れが夕闇へと変わってゆく稚内市外の夕景を楽しみました。
展望室のガラスが曇っていたので、クリアーな写真を撮るには惜しい情況ではありましたが、太陽が海に沈む日没の瞬間と、その後刻一刻と夕闇が濃くなるなか、街の明かりがしだいにくっきりとそして広範囲に輝きはじめる様
(さま)に、しばし見とれていました。
・(夜遅く、稚内市立病院救急外来へ)
…旅先では予想外の事が起きても動じないことが大切だと改めて思いました。お宿(ホテル奥田屋)の親切な対応に感謝。病院のドクターやナースにはそれがお仕事とはいえお騒がせした結果となりました…。「よかったあ」という思いと「迷惑かけちゃったかな…」という思いが交錯して微妙な胸の内です。)
※この日の食事:朝食は前日セコマで買ったパンやバナナや牛乳など。昼食は食欲がわかなったのでスルー。夕食は、「てっぺん食堂」の海鮮丼を狙うも、午前11時から午後2時半までの営業と知り、今回も食べそこなう。そこで、ダメ元で「樺太食堂」@ノシャップ岬を訪ねるも、やはり、午後2時半ラストオーダー、午後3時閉店で間にあわなかった。そこでセコマへ。
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〈4〉9月9日金曜日:晴れ、風もキホン穏やか
★北門神社〜短歌の道〜氷雪の門
…すばらしい晴天のもと1時間余りかけて観覧。参拝もし、おみくじもひいた。吉だった。
詳しい内容は「
最北旅行記(メモ02):北門神社〜短歌の道〜氷雪の門」をご覧ください。
・稚内市立病院会計カウンターへ
…待ち時間もなくスムーズに対処してもらい、助かりました。
★旧瀬戸邸
…30分しかとれない短い滞在時間に合わせて丁寧な説明をうける
詳しい内容は「
最北旅行記(メモ03):旧瀬戸邸」をご覧ください。
★副港市場
…銘菓『流氷まんじゅう』を買い「てっぺん食堂」で海鮮丼を食べる
・午前11時の開店を待って、「てっぺん食堂」でようやく最北の海辺の街で、ご馳走らしいご馳走を食べることができました。

「右の写真は、そのとき食べた「魚常特製海鮮丼」(1300円)。じつに美味でした♪
(でも、今回の旅行で想像もしない“大失態”をしでかしたのもこの時でした。この件で「てっぺん食堂」の“独特なシステム”がわかったので、次回はもちろん失敗しないです。)
★キタカラ(焼きたての『シカパン』購入)
(「シカパン」の画像はこちらのサイトに掲載の画像に直リンクしています)
稚内を発つ時間が迫ってきています。そのまえに、レンタカーを12時(正午)までに返却しなくてはなりません。でもその前に、ぜひとも買っておきたいものがこの「シカパン」でした。
レンタカー返却まであと30分ちょっと。焼きたての「餡入り」と「餡なし」を2個ずつ買いました。ほんとはもっと欲しかったのですが、もはや、のんびりと待っている時間はありません。
★レンタカー返却〜稚内空港
…実質350kmは走ったもよう。2日目の長距離ドライブが約170kmなので、1日でちょうどこの半分の距離を走ったことになる。
期限の12時前10前分に、レンタカーを満タンにして返却。返却手続きを終えたあと、そのクルマで稚内空港へ送ったもらいました。空港到着は12時半頃。搭乗手続きを済ませて、日本最北の街稚内を後にしたのは。午後1時15分でした。
さようなら、稚内。でも来年春またくるよ。つぎは島も回るので、4、5泊するつもりです。じゃあまたね!
※この日の食事:朝食はパンとバナナと牛乳とヨーグルト。昼食は、午前11時開店と同時に「てっぺん食堂」にはいって、念願の海鮮丼をたべる。新鮮な刺身がぷりぷりしていて、とてもおいしかった!(^^v
日程最終日の痛恨の“大失態”への反省点(メモ)
<1> この日は旅行最終日で、午後1時15分には飛行機が出発すること。
<2> どうしても海鮮丼を食べたかったので、午前11時開店と同時に食堂にはいり、注文して大急ぎで食べ終わったのが11時15分頃だったこと。
<3−1> 請求伝票がなかった(※)ことと食堂内にレジがなかったこと(これがこのお店のいわば“システム”であったこと)。
(※) あるいは、ほぼ同時に団体客がはいってきて、店員さんがその対応に追われたので、わずか1名の個人客は交付を省略された?
<3−2> そして、 食堂のこの環境に加えて、日ごろ行きつけの地元の食堂(和定食チェーン店)は料金前払いで、食べ終わったら食器を棚に返して、すぐ店を出るのが習慣化(食堂で食事する際のルーティン化)していたこと。
<4> 正午までにレンタカーをもどすことになっていたこと。
<5> その前に、近くの駅ビルに寄って、そこで売っている名物お菓子を買って帰る予定でいたこと。
<6> これを買ったあとレンタカー返却先に直行し、料金支払等必要な手続きをすませて、午後12時30分過ぎに空港に着き、搭乗手続きを済ませてこの街を離れたこと。
<7> 旅先の不慣れな土地で時間的な余裕があまりない情況になり、しだいに焦りが募ってくるなかで、次の行動に気持ちが向いていたこと。
<8> 以上の事情や情況が重なり合って、あのような“大失態”に陥ってしまい、しかも帰宅後、旅の興奮を鎮めてその行程を詳細に振り返りはじめた1週間後まで、その失態に気づかないでいたこと。
<9> したがって、問題の「発生」から「是正」が完了するまでに、2週間近くもかかってしまったこと。
旅先では何が起こるか分からないと思ってはいたけれど、旅の最終日前日の夜から最終日にかけて、想像もしない事態に二つも見舞われた今回の旅でした。でも、どちらも自分自身の行動が原因で生じた“緊急事態”と“大失態”です。
とりわけ、最終日については、なぜそのような事態に至ったか、その背景も含めて省察したところ、以上のような問題が重なり合っていることに、やっと気づきました。
じつにお恥ずかしいしだいであり、この事実が消えることはありませんが、それだけに、今後の旅の注意喚起として、あえてその“分析結果”をメモっておくことにしました。
なお、余談ですが、次回訪問時には、スーパー海鮮丼を注文する予定でいます(^^)
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